リリース:UZURIG 2.3.3

今回のアップデートでは、UZURIGで頻繁に使われるSpaceSwitch機能のアクセシビリティ向上に貢献できました。使いやすさは非常に重要な要素なので、早期に改善できたことを嬉しく思っています。

この改善は、実際にご使用いただいた方からの貴重なフィードバックがきっかけとなりました。フィードバックをいただけることは非常にありがたく、今後もSpaceSwitchのさらなる改良を続けていく予定です。

今回で3回目となるマンスリーアップデートですが、バージョン番号の付け方に関して疑問を持たれている方もいるかもしれません。例えば今回のバージョン「2.3.3」を例にとると、最初の「2」はUZURIG2の「2」であることは明確です。

問題は、2つ目と3つ目の「3」の意味です。一般的に3つの数字がある場合は、左から「メジャーバージョン」「マイナーバージョン」「パッチバージョン」となることが多いですが、UZURIGの場合は以下のように意味付けしています。

  1. メジャーバージョン
  2. プラグインバージョン
  3. スクリプトバージョン

ビルドしたリグがどのプラグインバージョンおよびスクリプトバージョンで生成されたかは、将来的に非常に重要な情報となります。現在はプラグインバージョンとスクリプトバージョンは一致していますが、将来的にはずれることが予想されます。これは、プラグインのみの更新やスクリプトのみの更新が発生するためです。

なお、このバージョン番号の考え方は実験的な側面も大きく、他の案件等でこのような運用を行うことは非常にまれです。

変更点

Core

  • 共通コントローラ3種(Root_ctrl, Global_ctrl, Local_ctrl)に対するResetPose操作が正常に機能しない問題を修正
    影響を受ける機能は以下の通り
    • スクリプト:uzu.cmd.resetCtrl()
    • SetupTool及びCtrtl Shape/AxisEditor上のボタン:「Reset All Ctrl pose」 
  • 前回の更新で誤っていたプラグインのバージョン番号を修正
  • UZURIG外のノード(LocatorやNURBSCurveなど)をOptionノードとして利用できるようにする機能を追加
    (SetupTool – [Common] – [Advance] – Extra Host)
 

Setup Tool

  • 起動時の右パネル初期表示をウェルカム画面に変更
  • SpaceSwitch機能のTarget入力欄 に、該当モジュール外の要素を指定した際に警告を表示
  • SpaceSwitch機能で、複数のTargetを設定できるように機能追加
  • SpaceSwitch機能のTarget及びSource入力欄のセットボタンを、Shift+クリックした際に半角スペースが重複する不具合を修正
 

モジュール

  • leg_ik  足サイズ調整用ロケーターの表示・非表示を、ビルド時オプションで切り替え可能に変更